その人は見る限り、 ここで働いている人だった。 金髪に染められた髪に 耳にいくつものピアスの数。 学生っぽい感じの男性だ。 「…廉は、いますか?」 「廉?あぁ、廉さんなら別の部屋にいますよ?」 …廉、さん? 「…あ、俺。今川 雫っていいます」 「…はぁ………」 「廉さんを待つ間、特別に俺が別の部屋で相手しますよ」