「…それは………」 ミサキは何も言わずに黙った。 …何で黙るんだ? 「…大切な家族を亡くして………」 「家族?」 「光が大好きだったお兄さんを…」 大好きな兄が亡くなった…。 「それで、精神的ショックが大きくて…」 光が委員を辞めてから、話す機会がなくなった。 同じ教室にいても、どう接したらいいのか 分からず、彼女の笑顔も消えていった。