今目の前に広がる世界はあの日描いた未来とは掛け離れていて。


予想すら出来なかった光景が広がっているけど。


それでもこの北の地で思うのだ。



きっとあいつらもこんな未来を楽しんでいたはずだと。

きっとあの人も笑ってこの世界を見ていただろうと。


そう確信している。



だから俺は最期の最後までこの誠-ホコリ-を背負って生きていくんだ。






最後の盃-永倉新八録-