射殺すような眼光と氷のように冷たい声が、鉄之助の体の自由を奪う。 呼吸さえ上手く出来ているのかわからない。 土方がほんの少しでも手を動かせば鉄之助の首から血が流れるであろう距離。 首筋から全身に駆け巡るひんやりとした刃の感触。 その恐怖のまま、鉄之助は膝を折りぺたりと床に座り込む。 息は相変わらず吐き場所を見失ったまま。 かたかたと震える指先を自分で止めることは出来ない。 そして思うのだ。 ──────あぁ、俺は今…副長に怒られているんだ──────と。