指先で紡ぐ月影歌





『おーす総司!調子はどうだ?』


『永倉さん!今日はいいですよ』


『…やっぱ辛いか?剣が握れねぇのは』


『そうですね。永倉さんと一緒で僕の唯一の取り柄ですから』


『おいコラ、どういう意味だ』


『そのままですー』


『…まぁ総司の剣は猛者の剣だもんな。んで斎藤が無敵の剣』


『僕が猛者で一さんが無敵なら、永倉さんは鬼ですね』


『はは!そりゃありがてぇ』


『あーあ。剣は唯一土方さんを打ち負かせられるものなのに』


『……』


『あ、今の土方さんには秘密ですよ』


『おう……なぁ、総司』


『はい?』


『…早く俺と稽古できるようになれよ』