指先で紡ぐ月影歌





"永倉一人を罪にするってのはいただけねぇな。腹を切らせるなら全員だ。勿論斎藤も伊東さんも。つっても、今はこんな分離も怪しいような状況だぜ。主戦力減らすってのは、俺は勧められねぇ。あいつは…永倉はよくやってるだろ"




そう副長が仰ってました、と。

斎藤は事も無げにそう言った。

序でに"話は終いだ"と近藤さんの言葉を聞く前に席を立った、とも。


今思えばあの人は初めからそうするつもりだったんだろう。

もしかしたらこうなることを知っていたのかもしれない。


伊東さんを一番警戒していたのはあの人だから。


決して言わないけれど、斎藤はあの人に言われて伊東さんの誘いに乗ったんだと思う。


そう考えると、俺は完全に巻き込まれた感じだ。

なんともまぁ憎い演出か。