指先で紡ぐ月影歌





突然のその報せに俺は驚きを隠せなかった。


だって、そんなはずはない。俺は確かに法度を破ったのだから。


ここの規則はそんなに緩くはない。

駄目なものは駄目。そう厳しく取り締まってきた。


それに今までの俺の近藤さんへの態度を考えても六日の謹慎で終わるなんて、そんなことあるわけないのだ。


しかし何度聞いても答えは変わらない。


一体どういうことなのか。

わけがわからない俺は、慌てて同じく謹慎させられていた斎藤のもとへ走った。


あいつを見つけたのは道場の一角。

その様子は謹慎明けとは思えないほどいつもと変わらず。


そのことに違和感を感じながらも声をかけた。


そしてそこで初めて知ったあの人の言葉。