指先で紡ぐ月影歌





ずっと一緒にいて、何度も同じ釜の飯を食ってきた俺たちだからこそ言えることがある。


何としても、守らなくちゃいけない場所だから。俺らの居場所だから。

引くことは出来なかったんだ。


こんなとこで壊してたまるかという意地もあったんだと思う。


結局、幾度も話し合いを重ねて俺たちの話に納得してくれた近藤さん。

和解の末、俺たちは今まで通り新撰組の幹部として他の隊士を指揮する立場で過ごすことになった。


最後の話し合いの席で申し訳なさそうに頭を下げた近藤さんの顔を俺は決して忘れないだろう。


そして俺たちの行動に何一つ口を開かなかった土方さんのことも。