指先で紡ぐ月影歌





『芹沢さん、を…?』


『あぁ。理由は…わかるだろ?』


『それ、は…』


『このままじゃせっかく名前を貰ったのに、いつまでも野蛮な壬生の狼って呼ばれ続けちまう。それじゃあここは駄目になる?それに…』


『それに…?』


『…土方さんが、覚悟を決めたんだ』


『…っ』


『俺は…俺たちは…やらなきゃいけねぇ』


『────すまねぇ、新八』