此処にいれば、きっと平穏な生活が出来る。 大きな争いに巻き込まれることもなく幸せな未来が約束される。 そうわかっているのに。 男って生き物はやっぱり馬鹿で。 夢を見たいものなんだ。 追い掛け続けていたいものなんだよ。 浪漫って、そういうことだろう? 優しすぎるこの人たちの願いを叶えてやりたいと思った。 一緒に夢見ることを望んだんだ。 その先に一体何があるのか。それはわからなかったけど。 それでも乗り越えられると疑いもせず信じていた。 見えぬ未来さえ、明るいものだと信じていた。