私はいつでも一人だった。 両親も14年前に他界して、親戚にも相手にされなかった。 友達だっていなかったし、恋人だっていたことなんてない。 この私、伊月政宗の世界はいつだってモノクロだ。 愛情も知らなければ、友情すら知らない。 私の世界に色がつくことなんてない。