「えぇ~、山上に誘われて陸上部に入った?!」 あたしの決意を聞いて、霧子が叫んだ。 「あの山上がねぇ」 と、山之辺が意味深に笑った。 「だってなんだか誤魔化し切れなくて」 「「咲がねぇ~」」 と二人の声がはもった。 驚くのも無理はない。 当の本人が一番驚いているのだから。