ある公園に傷だらけの子猫がいた。
その子猫は丸まって…まるで本物の猫のように寝ていた。

「こいつ、猫みてぇだな」

「猫なんじゃない?」

「人間だろ」

「ボケに気づけよ」

「う…ん。にゃあ」

「「「……猫だな」」」

「こいつどーするよ?」

「倉庫連れてこうぜ。ここにほっとくのも可哀想だぜ?」

「…………置いてけよ」

「ここでも女嫌い健在かよ…笑」

「……所詮女だろ」

「まぁ一旦連れてくぞ。…よいしょ。……………⁈軽っっ!!」

あーなんかフワフワしてる〜
気持ち〜ぃ

「う…ん。ここどこぉ?」

「起きたか」

「にゃ⁈あなた誰⁈」

「助けてやった恩人にその態度か〜?」

「え?あっ!助けてくれてありがとう!」

この人…本当に………誰?
見たことないし、知り合いでもないよねー?
うーん…

「どういたしまして。じゃあ起きたならあっちの部屋行こう」

「…………うん?」

ガチャ

うっわぁ…☆
この部屋大きぃ〜!!ホテルみたぁい!
じゃあ…

「あの〜」

「ん?どした?」

「ミルクあるっ⁈」

「………ミルク?……牛乳?」

「そうそう!牛乳!!」

「理多ー!牛乳あるか?」

理多…?って私知らない人にこんな贅沢しちゃって…!

あーもう私のバカバカ!!

「あるよー!飲む?」

「…えっ、いやその…」

「遠慮しなくていいよ。理多、頂戴」

優しいなぁ〜☆

てか、名前!!私助けてくれたこの人達の名前知らない!

「ん」

「あ、ありがとう!あの、お名前は?」