『アレっ?スカートが無い』
私の名前は柊優羽。
今日から桜ノ宮高校に入学するんだけど
スカートが無くなったので探しています。
確かに昨日、クローゼットの中に掛けておいたはずなのに...
ガチャ
『おーい!優羽ー?スカートにアイロンあてとい...へぶしっ』
『ノックしてよ!!』
えー、今ノックもせずに乙女の(ここ強調)部屋に入ってきたのは
柊雅哉。私のお兄ちゃんであり、桜ノ宮高校の3年生だ。
『ごめんごめん。はい、スカート。』
顔面に当たったクッションと
スカートを私に渡す兄。
『ありがと。あ、お兄ちゃんメガネズレてる』
『え、あ』
怒りつつもメガネを直す私
普通にしてたらカッコいいんだけどね
パシっ
『え』
『やっぱ優羽は優しい子だああああお兄ちゃんもう泣きそう』
『........』
そう言って私の手を握ったお兄ちゃんは
やっぱりめんどくさいです。
『ハイハイ。分かったからご飯食べよう』
『んじゃ支度してくるな』
『ん。ありがとお兄ちゃん』
バタン
