ゆっくり観察したこともなかった月に心を奪われそうになったとき、タツヤの耳に聞き慣れた声が届いた。 「よ!タツヤ!久しぶりっ」 ベランダの角からひょっこり顔を出した同郷の人物。 瑞々しい金髪が月の光でいつもより輝いている。