“マリに、出逢う前にはもう好きになっていたんだと思う。 知らない感情に翻弄されたものの、オレは最初から恋に落ちていたのだろう。 それから濃く深くなっていったのも、今ならよくわかる。 肌を重ねる感触がこんなに安心するのだと、この国の人は知っているのだろうか。 愛することと愛されること、それを理解できればこの国は変われるだろうか。 この国の男は愛を知らないのなら、そうやって生まれ、そうやって育ち、子孫を繁栄させることに何の意味があるのだろう。 愛が無いのなら、いっそ滅べばいい”