「あー、やっと来ましたか。遅いですよ。ずっと、待ってたんですからね?」

じゃあ待たなければいいじゃん。
と思ったけど、言葉には出さなかった。
私偉くね?笑

「悪い。こいつがなかなか言う事聞いてくれなくてよ。」

「なんで私のせいなのよ。意味わかんない」

「まぁまぁ。と無駄話はそこまでにしましょう。美羅さん。お願いがあります。」

嫌な予感しかしねぇよ。

「金龍の姫になって下さい。」

ほらね?
まず、私麗蝶入ってるから金龍入れないし。そもそも入る気ないし。

「無理」

「なんでですか?」

「なんでも。」

「僕達が納得する様な理由を言って下さい。」

「言えない事もある」

「言って下さい」

「無理」

「では金龍に入ってもらいます。拒否権はありませんよ?」

「そんなの無理。あんた達の都合でこっちにまで迷惑かけないでくれる?」

「はぁ。美羅さんは僕達といるところを校内にも関わらず写真に撮られ、ネット上に載せられたので狙われるかもしれないんです。他の族から」

「そうだよー!僕達といれば美羅は安全だよ!だから黙って僕達に守られてよ!」

「そんなの関係ない。自分の身は自分で守るわよ。守ってもらわなくても結構。」

「普通のやつが自分の身を守れるわけねぇだろ。」

しつこい…。話が長い。
帰ろうかな。

「もう帰るわ。あんた達と話しててもラチがあかない。さようなら」

「待て」

そう輝希が言うといきなり体が浮かんだ。何⁈何が起きてるの⁈

「蓮兎〜。連れてっていいか?」

「あぁ。」

「どこ連れてくのよ!!」

「金龍の倉庫だ。」

「やめて。私に関わらないで。」

「無理。お前何を抱えてる?」