「お前何者だ…?」

「別に?普通の転校生ですけど?何か?てか、私帰るからそこどけてくれない?」

今私の席の真横に輝希がいる。
ハッキリ言うとちょー邪魔くさい。

「じゃあ一回着いて来い。そしたら帰してやるよ。素直に来ればの話だけどな?」

卑怯なやつ。

めんどくさいから着いてって、早く終わらせて帰るか。
そうしよう!

「分かった」

「よし、来い。」

「キャア!…な…何すんのよ⁈」

今の状況は私は輝希にお姫様だっこと言うものをされている。

「何って…お姫様だっこだろ?」

「そんなの知ってるわよ!早くおろして!触らないで!」

「すぐ着くから我慢してろ。」

話通じてないし!

「おろしなさーい!」

と言い続けて2分。ずっと話を聞いてもらえず屋上の玄関前にいる。

「いい加減おろしなさい。」

「わかったよ」

そうしてやっと、おろしてもらえた。
怖かった…。

「で、ここ何よ。」

「屋上」

「知ってる。何でこんなとこに連れて来たの」

「入れば分かる」

はぁ…溜息がでた。

輝希はそう言うと屋上のドアを開けた。
開けると眩しい太陽が私達を照らす。

「入れ」

命令形かよ。うっぜぇ
私に命令するなんて…いい度胸じゃん。