ナナはリクの問いに答える前に一度桃杏を見る。
「?」
桃杏は何故自分が見られるのかわからなかったが、次のナナの言葉で理解した。
「――…それは、
彼女が異世界の人間だからよ」
ナナの声は植物たちの葉の音が騒がしい中でも、不思議と響いて聞こえた。
リクはナナの言葉に新たな疑問を感じた。
「異世界の人間だからって、何でだ?」
「植物たちは、きっと桃杏がこの世界の調和と合ってないことを理解したんだと思うわ。…ちょっと話しづらいわね」
ナナが一言「静かにして頂戴」と言うと、あれほど騒がしかった植物たちは今までのが嘘のようにぴたりと止まった。
「これで話しやすいわね」
「始めからそうしろよ」
リクはため息をついた。
同感…。
桃杏も口にはしなかったが同じことを考えていた。
