「……」
返事が返って来なかったので、桃杏は首を傾げた。
それと同時に両肩がナナの両手につかまり、驚く。
「…?!」
「…あなた、異世界の人間なのね?!」
「は、はひぃっ」
ナナはつかんだ両肩を揺さぶりながら、リクに聞いたことを桃杏に確かめた。
両肩が揺さぶられているので、桃杏は必然的に頭もぐらぐらする。
「なんて素晴らしいことなの!生きてる間に異世界の人間に出会えるなんて!!」
ぐらぐら…、ナナが話しながら桃杏の肩を揺するので、桃杏は視界が定まらない。
ナナはその後も「嬉しい!」「奇跡ね!!」などと感嘆の声を上げながら桃杏の肩を揺らし続ける。
さすがに気持ち悪くなってきた桃杏は、揺れる視界のはじっこに居たリクに、助けを求めようと首を向けたが、
「…ぷ」
(笑ってる…!?)
リクはその光景に笑いを堪えていた。
