「…えぇ?!」
突然、さっきまでは聞こえなかったナナの声が聞こえた。
葉の音にも負けない程大きな声だったのだろう。
桃杏は気になって、視線を部屋の観察からリクとナナに向けると
「…!」
ナナと目があった。
ナナは桃杏に向かって歩いて来ている。
桃杏の真正面で止まり、黙ったまま見つめてくる。
桃杏も見つめ返したが、ナナの方が身長が高いので、自然と見上げることになる。
「……」
「……」
部屋には植物たちの葉の音だけが聞こえる。
しばらくお互い無言で見つめ合って、…ナナは桃杏の頭から足の先まで見ていた気もするが、その無言な空気に耐えきれず、先に口を開いたのは桃杏だった。
「あの…、なんでしょうか…?」
