メロランド




窓から無事中へ入ることが出来た桃杏は、部屋の広さと豪華さに驚いた。


それだけではない。


部屋の中には様々な植物がたくさんあり、それらが全て風もないのに、さわさわと揺れているのだ。


「すごい…」


桃杏の呟きはその植物たちの揺れる音によってかき消された。


桃杏が不思議な光景に見入っている内に、リクも窓から入って来た。


「ナナ、今日はいつも以上に騒がしくないか?」

「リク、あの子何なの?」


リクの言葉を無視し、ナナは自分の訊きたいことを言った。

ナナはそうゆう性格のようだ。


「俺は植物たちのことを聞いてる…」

「私はあの子がなんなのか知りたいの!リクにおんぶしてもらえるなんて、何者?!」


またもやナナはリクの言葉を遮る。


「……はぁ、あいつは――、」


リク話を進める為には、はナナの疑問を解決するしかないと半ば諦めながら、桃杏のことを説明しだした。