「うぅ…っ」
桃杏が窓枠と格闘すること数分。
「…たく、登れないならそう言えって」
リクが窓から逆戻りし、桃杏の隣で背を向けしゃがみこんだ。
「ほら」
「え?」
向こうを向いてしゃがみこんだ体勢のまま、顔だけを桃杏に向けるリク。
桃杏はその行動の意図を理解していない。
「リク、何してるの?」
「…わかんねぇのかよ」
はぁ、とリクは溜め息を吐く。
「乗れよ」
「え?」
「これで窓に足届くだろ」
「………」
桃杏は何故おんぶされるのか理解して、
「…わかった、」
そう言って、ためらいながらもリクの肩に手を乗せた。
