桃杏に見つめられたと勘違いしたリクは赤面した。 「…おおお俺は、別に…か、格好よくなんてない。…そんなことより、早く行くぞ!!」 照れなのか、噛みまくったリクは、先を急ぐフリをしてこの場を離れた。 実際、急いでいるのは確かだが。 「はーい」 桃杏はそんなリクの気持ちなど知る由もなく、後に続く。 二人は、しばらくクローバーの国へと向かって歩いた。 ――――……… ―――……