短編集



ほとんど毎日、通話をするようになった。

その日あったことを喋る日もあれば、一緒にゲームをする日もあった。

何もない日には、無言でお互いになにかしながら、喋ることが見つかったら喋る、みたいなこともした。


それが2ヶ月くらい経ったある日のことだった。

いつものように、彼女から今大丈夫?とチャットが来て、通話が始まった。


「今日はね、報告があるんだ」


なに?と聞くと、少しためらった様子で、次の言葉を吐き出した。


「なんと、彼氏ができました!」