短編集



その日は、2時間ほど通話をしていた。

彼女は、僕と同じ高校2年生だった。

住んでる場所は、僕の住んでる東京から遠く離れた熊本。

その割になまりはあまり感じなくて、それを指摘したら、気をつけてるから、と言っていた。

ダメ元で本名を聞いた。

酒井理緒というらしい。

僕も本名を教えた。

本名とハンドルネームの共通点ないね、と笑っていた。



僕は彼女が気になり出したみたいだ。