「俺、女子がもらって嬉しいものとかわかんないから…」


照れたように、顔を赤くする利希くん。


そうだったんだ…。


それなのにあたし、勝手に勘違いしてたんだ…!


「ごめん、利希くん…!本当にごめんなさい…!」


あたしは泣きながら謝った。


「開けて、麻耶…」


あたしは、箱のふたを開けた。


「っ……!」


箱に入ってあったのは、ピンクのハートのネックレスだった。


かわいい…!


「ありがとう、利希くん…!」


利希くんは首を横に振った。


そしてあたしを抱きしめて。


「誕生日おめでと、麻耶」


「ありがとう…!」


人生最高の誕生日だよ…!