「お前のこと、好きなんだよ―…!」
少し照れた様子で利希くんは言った。
あたしは、静かに泣いていた。
ポロポロと涙が頬を伝う。
あたしはその涙を拭って、自分の気持ちを素直に言った。
「あんなひどいこと言って、ごめんなさい。嫌いなんて、嘘…!」
あたしは呼吸を整えて、言った。
「あたしも、利希くんが好き…!」
あたしたちは抱きしめ合った。
利希くんの温もりを感じて…。
結局、その授業はさぼってしまった。
「ごめんな、さぼらしちゃって」
「ううん、全然大丈夫!」
ニコッと笑った。
午前中の授業が終わって、利希くんとお昼を食べている。
食べ終わった後、あたしの教室まで送ってくれた。
そのまま、喋っていると。
「麻耶…?」
