「今日は保険委員会の集まりがあるから、忘れずに行けよー」
担任の先生がそう言った。
最悪。
保険委員になんて、なるんじゃなかった。
「最悪だね、麻那」
「本当だよ、彩華変わって~!」
「変われるもんなら、変わりたいよ!長澤くんと同じ委員会だし…」
そう。
長澤くんも同じ委員会なんだ。
そして、放課後。
「じゃ、またね!彩華、沙羅!」
「うん、バイバイ!」
「頑張ってね」
二人にそう言われて、あたしは保健委員会が開かれる会議室に向かった。
「あ、松崎さん!こっち!」
「あ、長澤くん!」
長澤くんに手を降られたので、そこまで走っていく。
「早いね、長澤くん」
「ははっ、まあね」
