それから毎日いじめは続いた。
毎日毎日、耐えた。
放課後、彩華があたしをなぐさめてくれる。
そのときだけ、あたしは泣くことができた。
彩華はあたしを静かに抱きしめてくれた。
あたしの見方は、湊くんと彩華だけだよ…。
朝、登校して下駄箱を見ると、上履きがなかった。
「っ…」
また、蘭?
あたしは職員室に行って、スリッパを借りた。
教室に入って痛い視線の中、静かに席に座った。
「キャハハ、きったない上履き!水浸しじゃーん!!」
そう言いながら、教室に入ってきた蘭と蘭と一緒にいる沙織と優樹菜。
あたしは廊下の水道のところに行った。
そこには、水浸しになったあたしの上履き。
