あたしは髪についたチョークの粉を払って立ち上がった。
そして、黒板消しを元あった場所に戻して席についた。
「あんた、なに何事もなかったように座ってんの?」
「……」
あたしが何も言わないから、蘭がイライラして言った。
「てめぇに聞いてんだよっ!」
蘭はあたしの前髪をガシッと掴んだ。
思わず顔を歪ませる。
あたしは、蘭を睨んだ。
「なによその目…。調子に乗るのも大概にしろよ」
調子に乗ってんのはあんたでしょ…?
そう言おうとしたけど、チャイムが鳴ったのでやめた。
蘭を舌打ちしながら自分の席に戻っていった。
これから毎日、続くのかな…?
