次の日。
重い足を引きずりながら登校した。
あんまり学校行きたくないなぁ…。
そう思ったのは、人生で初めてぐらいだと思う。
「はぁ…」
無意識にため息が出てくる。
教室の前に着き、重たいドアを一気に開ける。
すると。
バフッ
あたしの頭に何かが強く当たった。
あたしの足元に落ちたのは、チョークの粉がたくさんついた黒板消しだった。
思わず、目を見開いた。
この感じ、前にもあった…。
「あんた、最低だよね」
一人の女子があたしの前に立った。
「沙羅が利希くんのこと好きなの知ってて屋上で二人でいたんだって?よくそうゆうことできるよね」
睨みながら言われた。
見られてたの…?
