次の日。
登校して自分の教室に行くと教室の前で沙羅と利希くんが楽しそうに喋っていた。
沙羅があたしに気づいて、手を振った。
「麻耶、おはよう!」
「うん、おはよう」
その隣にいる利希くんとも、目が合ってしまった。
「あっ…」
利希くんは、あたしから目を逸らした。
胸がズキズキと痛んだ。
あたしから、こういう結末を望んだはずなのに。
なんで、こんなに虚しくなるの?
なんでこんなに悲しくなるの?
胸が痛いよ、すごく…。
とても、切ないよ…!
あたしは二人の横を通り抜けて、自分の席についた。
あの二人を見たくなかった。
だから、机に伏せた。
このまま、永眠してもいいかな…。
なんて、バカなことも考えてたり…。
