1ヶ月前。
あたしは、いつも彩華と沙羅と仲良く毎日を過ごしていた。
彩華は気が強いけど、みんなを笑いに誘ってくれていた。
沙羅は大人しくて、清純な真面目な女の子だった。
あたしは、ごく普通の女子高生で勉強も運動も普通。
ある日三人で、カフェに寄った。
そのとき、あたしたちは彩華にある相談を受けていた。
「ねぇ、あたし好きな人できちゃった!」
「え、だれだれ!?」
「実は…長澤くんなの!」
長澤くんはクラスの真ん中にいる、みんなの笑顔の的だった。
顔もけっこう良くて、サッカーをやっている。
「応援するよ、彩華!」
「ありがとうっ!」
でもそのとき、あたしは長澤くんと同じ委員会で…。
同じ委員会じゃなかったら、こんなことにはならなかったはず…。
