そんな日が続いたある日の昼休み。
「麻耶…!」
利希くんが話しかけてきたので、無視をする。
「麻耶!」
彩華が小声で言ってきたけど、あたしは動じない。
そんなあたしの腕を強引に取って引っ張った。
「きゃっ!」
利希くんはあたしの腕を引っ張って、どんどん歩いてく。
「ちょっ…離して!」
そう言っても、利希くんはなにも言わない。
もう、なんなの…!
連れてこられたのは屋上だった。
こんなとこに連れてきて、なんの用事があんの…?
長い沈黙を破ったのは、利希くんだった。
「なんで、避けんの?」
あたしの心臓がドクンとなった。
