カフェに着いて周りを見回すと。


「麻耶!」


笑顔で手を振っている沙羅が目に入った。


あたしは沙羅の方へ走った。


「お待たせ、沙羅!」


「大丈夫だよ~」


「じゃ、ちょっとなんか頼む?」


「そうだね」


あたしはも沙羅も、アイスティーを頼んだ。


アイスティーが運ばれてきて一口飲んだ。


「で、どうしたの?」


あたしはそう聞いた。


「実は…麻耶に相談したいことがあって…」


「なぁに?」


「麻耶って、利希くんのことが好き?」

「え…?」


なんでそんなこと聞くの?


「実は私、利希くんのことが好きなの」

「え…?」


時が止まった気がした。


本当に…?


「別にあたしは利希くんのこと好きじゃないよ?」


嘘、ついちゃった…。