愛をください。




「じゃ、そろそろ戻ろっか!」


彩華が言ったので、あたしたちはホテルに戻ることにした。


あたしはなぜか砂の上を歩くのが苦手で…。


みんなと距離があいてしまった。


「ちょっ…みんな…はや…」


足がもつれそうになる。


みんな、早いよ…!


「大丈夫か?麻耶…」


利希くんが遅いあたしに気づいてあたしの方に来てくれた。


「うん…。ごめんね、利希くん。ありがと…」


「ん」


利希くんの手が、あたしに差し出された。


え…?


「な、なに…?」


「手。繋いでてあげるから」


ドキン。


利希くんの手を、あたしが繋いでもいいのかな…。


あたしが、利希くんの手を握ろうとしたら…。


足が砂に潜り込んでしまって…。