そして、夜。


ご飯を5人で食べて、お風呂あがり。


あたしたちは、5人で集まっていた。


あたしが自動販売機に行って、飲み物を買っていると。


ぽん、とあたしの肩に手が置かれた。


振り返ると、そこにいたのは湊くんだった。


「湊くん、どうしたの?」


「……」


シカト?


少し腹が立ちながらも、みんなのところに戻ろうとすると。


フワッ。


後ろから、抱きしめられた。


「えっ…」


突然のことに、動揺するあたし。


「ちょっ、湊くん…!?」


「…好き」


えっ…?


「麻耶が、好きなんだ…!」


えっ!


湊くんが、あたしを好き…?


全然話したことも、ないのに…?


「クラスに馴染めてない俺に話しかけてくれたのは、麻耶だけだった…!」


湊くん…。