「あっ、おかえり」
「あ、うん…。ただいま」
「島崎くんとなに話してたの?」
沙羅がこんなことを聞いてきた。
「うんとね、なんか好きな人いるのかって聞かれた…かな」
「はぁっ!?」
彩華が突然大声を上げた。
「え…どうしたの、彩華」
「う、ううん…。なんでもない…」
そう言いつつも、小声で「そんなことって、ある?」と、自問自答しているようだった。
よくわからなかったので、彩華を無視しといた。
「今日のご飯、楽しみだね」
沙羅が、天使の笑顔で言ってきた。
可愛い…。
女のあたしから見ても、とても可愛い。
こういう子がモテるんだよね…。
「そうだね!」
あたしはそう返事を返した。