「ねぇねぇ、麻耶ちゃんってどんな人がタイプなの?」
斜め前に座っている竜希くんがあたしに尋ねた。
「え…や、別にそんな…」
「え、あまりいないの?」
「まぁ、よくわかんないかな…?」
「そっかぁ」
すると、竜希くんがあたしの隣に座って。
そして、あたしの太ももを撫でてきた。
ビクンと、あたしがビクつく。
「ゃっ…!」
変な感じがして、仕方ない。
「あのっ…!」
あたしは勢いで立ってしまった。
みんなの視線が、あたしに来る。
「トイレ…行ってくる…」
「はぁ…」
やっぱりあたし、合コン向いてないよ…。
あんなことされたら、耐えられない。
「麻耶ちゃん」
