「おはよう!」


みんながあたしに明るく挨拶をしてくれる。


だからあたしは、学校に行く足取りも軽くなった気がする。

移動教室も三人で一緒に行けた。


そして、昼休み。


彩華と沙羅とお弁当を食べた。


その後、


「きゃああああ!!」


と、黄色い声が耳に入り、そこを見ると、利希くんが立っていた。


ドキン


あ、まただ…、この感じ。


利希くんを見ると、なんかしめつけられるように、苦しくなるんだ。


「ちょっと、行ってくるね」


「はーい」


二人に断りを入れて、利希くんの方に走っていった。