「……ぁやか…」
「ごめん、本当にごめんね。こんなことしても、誰も得なんかしないのに。ずっと傷つけちゃって、本当にごめん…!」
「いいの。ありがとう、彩華」
「あたしも、これからも友達でいたい。ずっと、一緒にいたい」
「彩華っ……!」
あたしたちは、抱きしめあった。
「……麻耶」
そこには、沙羅がいた。
「あたし、麻耶を助けられなかった。友達なのに、麻耶を助けて彩華を止めなきゃいけなかったのに…。本当にごめんなさい」
「いいの、もう。もうこんなことは、おしまいにしよう。みんなで、いじめのない教室にしよう?」
「うんっ…!」
沙羅も泣いて、でも微笑んでいた。
