「あたしは、彩華と友達でいたかった。だから言えなかったの、自分から。結局あたしが弱虫だっただけ。今度こそ、彩華と本当の友達になりたい。ずっと、一緒にいたい」
「綺麗ごと言わないで――」
「綺麗ごとなんかじゃないっ！！」
あたしは叫んだ。
涙が、あたしの頬を伝う。
「綺麗ごとなわけないじゃん……！あたしの本当の気持ち。彩華に届いてほしい」
あたしは息を整え、言った。
「これからもずっと一緒にいたいから……！これからもずっと友達でいたいからっ…！！」
涙腺が崩壊したかのように、涙がどっと溢れた。
あたしは、膝をついて涙を拭った。
すると、何かがあたしに覆いかぶさった。
顔をあげると、そこには彩華。
彩華に抱きしめられていた。
