え…?


彩華に平手打ちされたところを、自分の手でさする。


「最低っ…!そんな人だなんて、思わなかった!信じてたのにっ……!」


彩華は目に涙を溜めて走り去ってしまった。


どうしよう…。


















それからあたしは、『松崎麻耶は人の好きな人を奪う、最低女』という噂が流れ、友達が一気にいなくなり、学校で一人になった。


みんなから冷たい視線を受け、時には嫌がらせを受けた。


いつか、信じてくれる。


また、元通りになる。


そう、信じてここまでやってきた。


でも、もう限界。


あたしは、壊れてしまったんだ。