(あらら…
両親のチカラ関係を垣間見ちゃったよ…)
敷かれてマスネ。
ソーデスネ。
オニ、ヒト関係なく、男は惚れた女にゃ敵わねぇってか?
見た目思いっっきりイカツいクセに、どことなくカワイさが滲み出る父親を見て、景時は眉をハの字にして笑った。
「ココから出られなくなンのは、なんとなく予想してた。」
「…」
「ごめん。
生んでもらって、大事にしてもらって、父さんと母さんには申し訳ないと思うケド…
どーせうさちゃんがいなくなったら、俺も生きてけないンだわ。」
悲壮感の欠片もなくヘラっと笑った景時をマジマジと眺めたゼンキは、首を左右に振りながら溜め息を吐いた。
「ソンナニ、ソノ女ヲ?」
「超好き。
うさちゃんのためなら、100万回でも死ねる。
俺の女神なの。」
「オマエ…
ヨク、ソンナ恥ズカシイ事 口ニデキルナ。」
ぅええ?!
父さんまで、そんなコト言いマスカ?!
ヒドくね?!



