幾度も頂に達して、気を失うように眠りに落ちたうさぎの白いうなじにキスを落として、 「愛しているよ。」 景時は優しく囁いた。 床に乱雑に散らばっていた服を、再び身に纏う。 シャワーなんて浴びたくない。 このぬくもりを抱いたまま、行こう。 こーゆーのって、かなり卑怯だと思うケド。 許してね。 サヨナラを言えない意気地ナシな俺を。 許してね。 横たわる愛しい人の背中をもう一度、目に、胸に、焼きつけて。 景時は部屋を出た。