「そんな目で見ンなよ。
俺の子じゃねーよ。」
…
じゃ、オトーサンはダレなの?
「厳密に言うと、紅玉が生んだ子でもない。
アイツが拾った、人の子だ。」
…
紛らわしいわ─────!!
娘っつったら、娘だと思うだろーが!!
「でも、月夜は紅玉の娘だ。
アイツは月夜を愛していた。」
…
うん、ソレはわかるよ。
なんたって、うさちゃんだし。
って、ほんとに楽な会話だな、おい。
「紅玉は、本当に人を愛していたよ。
人間なんて、短い生の間に幾度の裏切りや争いを繰り返し、命すら奪い合う醜悪な生き物だ。
だが紅玉は、それも懸命に生きるが故の所業なのだと言って、その愚かさや卑しささえ赦し、愛した。
なのに…」



