赤い月 終


「話って?」


「先日の続きなのだが…」


(俺の決意はガン無視か?!)


『ちゃんと話し合おう』
とか言ってたモンね、この夫婦…って、認めん!!

不機嫌そうに眉を顰めた景時は、ソファーの背もたれを飛び越えて、うさぎの隣にドスンと腰を降ろした。

不貞腐れた景時は無視。
まだなんとなくニヤニヤし続ける秋時を見据えて、うさぎが口を開いた。


「景時に、術を授けようと思うのじゃ。」


「…
え? まじで?」


驚愕、歓喜、そして…不安。

秋時の表情は目まぐるしく変化した。

彼も、景時同様困惑しているのだろう。
薫と違って、あの時のうさぎを目にしたのだから。


「…
でも… この前…」


「否とは言わせぬ。
妾が決めたのじゃ。」