赤い月 終


てか前から思ってたケド、うさぎって隙だらけだろ。

戦闘中はあんなに俊敏に動くクセに、普段は警戒心ってモノがポッカリ抜け落ちる。

相手がヒトだから?

ヒトでも男はすべからく野獣だよ?

俺が守ってあげなくちゃ。
俺が教えてあげなくちゃ。

うさぎが警戒心を解いていいのは、俺だけだって…


「放せ、景時。
秋時、話がある。」


決意を胸に、景時が一人拳を固めていると、腕の中からうさぎの声がした。

守らなきゃなンないワケだし?
教えなきゃなンないワケだし?

ココはやっぱこうでショ。


「いやデス!! キリッ」


スパーン!

秋時が拾い集めた書類で、断固として言い放った景時の頭をはたいた。

衝撃で緩んだ手から逃れたうさぎは、秋時が指し示すソファーにサッサと移動する。

秋時は置いてきぼりを食らった景時にニヤリと笑いかけてから、うさぎの正面に座った。