躰の半分は石の色。
アンバランスに膨張した左腕。

後頭部しか見えないが、頭上に伸びているのは一本の… 角…


(あ…)


両目を開けた景時は、自分とウォールミラーの間に現れた巨大なオニの背を見上げた。